安藤忠雄の建築には情熱あふれる!コンクリート打ち放しの美しさに誰もがため息をもらす

建築

安藤忠雄先生といえば、情熱。美しいコンクリート打ち放し。

そして何よりも、ドラマチックな空間の展開。

住吉の長屋をはじめとして、コンクリート打ち放しをしています。

その美しさに、だれもがため息をもらすことは間違いなしです。

それを可能にしているのは、安藤忠雄先生を尊敬する現場技術者の技量でもあります。

安藤忠雄先生の美しいコンクリート打ち放しの建築とともに、美しいコンクリートをどうやって生み出しているかを追求していきましょ♪

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住吉の長屋 

この奥の空間が自然豊かな長屋になっていると、誰が想像できるのでしょうか。

突如として、美しいコンクリート壁があらわれ、外部からプライバシーを遮断して、

視線を感じさせない居心地のいい空間を生み出しています。

先鋭的な打ち放しコンクリート住宅。

設備も近代的だろうと思いきや、空調設備がないという自然のなかにある住宅です。

外部に窓を設けず、中庭からの採光を取り入れています。

まさに、安藤先生の次の一言にコンセプトのすべてが詰まっていますね。

単純ではあるけれども実際には単純ではない、物理的にはどれほど小さな空間であっても、その小宇宙のなかにかけがえのない自然があり豊かさがあるような住宅をつくりたかったのです。

中庭には、建蔽率60%という厳しい条件もあったせいなのか、屋根をかけていません。

でも建蔽率でこの形になった根拠ではありません。

安藤忠雄先生自身が過ごした長屋は、設備が充実していなかったものの、

伝統的な町屋とは何なのか。日本人が大切にしてきた懐かしさと自然の親しみとは何なのか。

そういったすべてを体感して、この住吉の長屋に体現したとのこと。

施主様もそれもすべて芸術を受け入れ、傘がないと大変な通路でも、生涯住み続けると決めているようです。

安藤忠雄先生の作品集ですが、住吉の長屋をカバーにしているのが秀逸です。

長屋をすっぽりとコンクリートの箱に入れ込むというストーリーコンセプトが住吉の長屋にあったためでしょうか。

とても気の利いた装本になっています♪

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光の教会

このコンクリート打ち放しの壁に十字架にスリットを入れているのが、印象的です。

光をより強調できるように、家具や床も黒くしています。

神聖で厳かな空間になっていて、まさに神様をお祈りする光景が目に浮かびます。

ご利用者のことを考えると、直接見るのは憚れます。

展覧会をチェックするしかないですね。

アクセス

大阪府茨木市北春日丘4丁目3番50号

JR西日本東海道本線茨木駅から、

近鉄バス春日丘公園行きに乗車後 約10分の「春日丘公園」バス停下車1分。

司馬遼太郎記念館

2年ほど前になるのですが、今思い出しても本好きの人にとってはたまらない空間になっていました。

まず、アプローチと庭の空間が素晴らしかったです。

住宅街という日常的な空間から段々と違う世界に入っていく感覚。

ここが司馬遼太郎の自邸なのだと。ここだけは時代が流れようと、変わらない美しさがある。

と思わせるガラスと美しいコンクリート壁。

中に入ってみれば、司馬遼太郎先生の蔵書約2万冊が所狭しと詰まっています。

竜馬がゆくという作品を作るときにも、3千冊(重さ1t)も大量の本を書店から仕入れたようです。

物語は22歳の自分に向けて書いていた。

日本人とは何か。歴史とは何か。

それらをすべて問い続けてきた司馬遼太郎先生の奥深く、落ち着いた空間が生まれていました。

ステンドグラスもそこまでごつくなくシンプルなものを入れ込んでいるおかげで、空間がすこし揺らいで動いているんです。

静止した空間より落ち着くんですよね。

しかも、坂本竜馬が天井にあらわれています。

予期しなかった出来事ですが、運命的なものを感じずにはいられないですね。

今、どうなっているのか。また気になっています。

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打ち放しのコンクリートはとっても難しい!!

みなさん、知っていましたか?
コンクリートは、感情がないだけで生き物のように繊細なんです。
えっ!と驚かれている方が多いと思います。
木よりも頑丈なイメージがあるからでしょう。
ですが、技術者の技量で、今日のように寒い日にも問題ないように調整しています。

みなさんの場合、暑いときはプールに入って涼しむことができますが、コンクリート
自身がそのようにもちろん動けないですし、受け身にならざる負えないです。

今回はそんなコンクリートの魅力をたっぷり紹介します!!

コンクリートの材料は?

基本的には、セメント、水、骨材(石ころ、砂)、空気です。
…水と空気を、わざわざここで出す必要があるの?

この2つは、耐久性に関わるすごく重要な要素です。

人間の水分が全体の60%に対して、コンクリートの場合は全体の0.7%です。
ほんのわずかだと思われると思いますが、この水分で寿命と施工のしやすさが決まります。
そして、空気も施工性と今日のように寒い日に大活躍します。

どう大活躍するか、次にあげます!!

寒い。。。あれ、コンクリートも凍る!?

   特に、やわらかく形ができあがっていない打設したときですが、コンクリート中に水が
あります。
年月が経つほどに蒸発していくためいいのですが、打設したばかりのときはまだあります。

雪が降るぐらい寒いときは、水が凍りますよね。
それと同じことがコンクリートの内部で起きるのです。

すると、水であったときよりも、サイズが大きくなるため、全体が膨らんでひびが入ってしまうのです!

これを初期凍害といって、もうボロボロになっているため使えません。
もう一度、つくり直しです。

ここで救世主の登場! 空気!!

ここで、大活躍するのが空気です!
空気でつくられた空隙に、大きくなった氷がはいっていけば、全体が膨らまず、

ひび割れないため、ボロボロになりません!

この空気ですが、ただ単純にあればいいというものではありません。
細かく小さい空気をバランスよく散らばせる必要があります。

また、施工性をそこまで損なうことなく、水分を減らすことも大事です。

ついに、技術者の出番!

AE減水剤というお薬を入れるのです!!
割合を誤ってしまうと、コンクリートが固まりません。

学生の時に練りやすいからといって入れすぎて、試験体が固まらず、破壊試験が
できませんでした。。。

苦い思い出です(>_<)

技術者のたゆまない実験の積み重ねで、最適な割合を知っていくのです。
この薬の効果はボールベアリングというものです。
一言で言いますと、熊が最強必殺パンチをコンクリートの中で繰り出し続けているのです。
そのおかげで、空気がかき乱され、結果的に散らばるということです。

そして、必要な水量より少なく施工できます。
最高のお薬です。

暑いときは、成長しすぎてしまって大変!!?

暑いときは、寒いときに比べて、コンクリートは固まりやすいです。

それって、いいことじゃないか。
早く固まるのなら、強度も早く出るし、時短になるから最高!!

しかし、、、どんなものにも適度な時間があります。
その適度な時間より早くできてしまったものは、残念なことに弱いです。

なぜ、そうなるのか。
それはコンクリートの固まり方に秘密があるのです!!

コンクリートの神秘

 コンクリートはどうやって固まるのかといいますと、水和反応という化学変化で固まります。
セメントと水が運命的に出会って、恋愛のはじめのときのように熱がすごく発生します。

この熱が高いほど、完成されていくのです。
外気温の影響も受けるため、外が暑いとコンクリートにも熱が伝わってさらに熱を発生させていきます。

メカニズムをちょっといいますと、セメントが水に触れたときにとげとげを出して、それが緻密に重なっていき、結晶化します。

なぜ、とげとげを出すのかは誰も解明できていません。
恋愛みたいに、奥深く、神秘です。

火山が噴火したとき、火山口の近くに穴がぼこぼこ開いている岩とか深いところでゆっくりときれいな宝石ができますよね。

これと同じことがコンクリートにも言えまして、ゆっくりと適切な時間でつくらないと宝石のように強くなりません。

暑いときには、冷たい飲み物!!

さてと、実際に夏場などの暑いときにどうしているかといいますと、氷水を入れてコンクリート
運搬しています。

えっ!!
配分とか違ってくるのでは!!

よく考えてみてください。暑いので、水は蒸発します。
そのため、問題ありません。

寒かったり、暑かったりしますと、なぜかコンクリートのことを考えてしまうのです 笑
学生の時に、よく実験したせいなのかもしれません。

コンクリートのとげとげの神秘が解明されると、新しい建築材料を生み出せるのです。
材料は少なくなってきていますので、技術発展は必要といえます。

身近にあるというのに、こんなにも魅力があります!!
もし、外出されたときに、コンクリートを見て、この記事を思い出していただけると
幸いです。

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安藤忠雄先生プロフィール

安藤忠雄(あんどうただお)

 生年月日:1941年9月13日

 出身地:大阪府大阪市

 年 表

  1941年9月13日 – 大阪府大阪市港区に生まれる。
  1965年 – 4年間、2度にわたり世界を放浪。
1969年 – 安藤忠雄建築研究所を大阪に設立。個人住宅を中心に設計
1976年 – 住吉の長屋(→1979年 日本建築学会賞を受賞)
1980年代 – 神戸・北野町と大阪・心斎橋を中心に商業施設設計。寺院・教会設計。
  1987年 – 米イェール大学客員教授。
  1988年 – 米コロンビア大学客員教授。
   1989年 – 米ハーバード大学客員教授。
      ベネッセの福武總一郎の依頼により、直島国際キャンプ場を開場
(直島プロジェクトに参画、1992年のベネッセハウス、1999年家プロジェクト(南寺))
  1991年 – 米ニューヨーク近代美術館にて個展開催
   1993年 – 仏ポンピドゥー・センターにて個展開催
   1997年 – 東京大学工学部建築学科教授に就任。
  2000年 – 中坊公平と共に「瀬戸内オリーブ基金」を設立
   2002年 – 米南カリフォルニア大学客員教授。
  2003年 – 東京大学を定年退官して、東京大学名誉教授の称号を得る
  2005年 – 東京大学特別栄誉教授、安藤忠雄文化財団を設立
  2008年 – 大阪府政策アドバイザー(水都・都市景観分野)
  2011年 – 東日本大震災復興構想会議議長代理
  2012年 – 国立競技場 国際デザイン・コンクール審査委員長
    国立競技場将来構想有識者会議委員。
2017年 – 国内では初の個展となる安藤忠雄展「挑戦」を国立新美術館で開催

元プロボクサーでありながら、独学でできることを精一杯だれよりもやりきったからこそ、

今の安藤先生がいらっしゃるかもしれないです。

講演 2020年1月21日 夢かけて走る

twitterより

安藤忠雄の講演会にいってみました!!

500名が最大数のはずだったのですが、それ以上に満員なのが驚きでした。

講演中も気さくな大阪のおっちゃんという感じで、ステージ上にも聴衆の方をあげたり、

会場内も笑い声が聞こえるほど和やかでした。

失敗をおそれないのですか?という学生の質問にも、失敗したらやり直せばいいと激励をおくっていました。

所員の方々のことも、ユーモアたっぷりで大事にしているお人柄が垣間見えました。

安藤忠雄先生のファンが生まれるのも当たり前ですね♪

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まとめ

安藤忠雄先生の住宅編の本を買いました♪

安藤忠雄先生はコルビュジェの作品をなぞっていたようです。

私もなぞったり、空間を体感しながら、極めていこうと決めました!!

めげそうになったときに、今日の講演やサインをみたりしようかと。

本当に一度だけでも、行ってみたほうがいいですね。

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