
どうしても土地の条件的に狭小住宅になってしまうなんてことは、もう日本では不思議なことではないですよね。
でも、開放的でありたい、空間が拡がりがある、和気あいあいとした時間を過ごしたい。
今回は、そんな狭小住宅でも和気あいあいできる癒しある空間をプランニングしてみました♪
※ただのラフスケッチになりますので、寸法をあえて記載していません。
イメージのご参考にしてくだされば幸いです。
1.明るいLDKは一体的にまとめる!

まず、一番、和気あいあいしている家族が重要視している部屋は、LDKになります。
一体的にただまとめればいいというわけではなく、キッチンからダイニングテーブル、
リブニングをつなげることで、人の生活動線や過ごす時間の経過に合わせているため、
快適に過ごしやすいんです。
広い方がより開放的だとよく考えやすいかと思いますが、実際、声が届く範囲を考えると、
狭小住宅の方がどこにいても声が届きやすいんです。
例えば、小さいお子さんがいらっしゃれば、リブニングで遊んでいる様子を見ながら、
キッチンで作業できます。
また、キッチンは必ず玄関近くにすれば、運搬しやすいですし、利便性が高いです。
広い空間であればあるほど、空調もしにくいため、自然換気や内装を上手くプランニングしないと、光熱水費がかかってしまうんですよね。。。
だからといって、圧迫感を感じすぎるのも良くない。
そこで、家の中心を吹き抜けにしています♪
2.吹き抜けとプライバシーの両立

吹き抜けを家の中心において、回廊を計画することで1階と2階が立体的につながります。
回廊があれば構造的にも、吹き抜け周りには木造であれば幅600mm以上などの床があることで、
建物が地震時に変形しすぎないように図れます。
こういった吹き抜け手法といえば、戦後の住宅不足を解消するべく、池辺陽の立体最小限住宅や土浦亀城の自邸などが有名ですね。
今では、この手法を使うのが主流ですが、ここに主寝室や子供部屋を計画する際、
プライバシーに気を付けることも重要です。
全部、壁をなくしてもいいかもしれないのですが、着替えたり、見られたくない瞬間が出てくるはずです。
適度に壁を設けることも大事です。
明るくする空間を演出する

吹き抜け上に可動式トップライトを設けて、自然光と自然採光をとりいれます。
家の中心を明るくし、視線が自然と家の中心に向きます。
そうすることで、家族同士のお互いの目線が交わりやすく、会話がうまれやすくなる空間をつくっています。
吹き抜けには、シーリングファンを入れることで、さらに換気しやすくなり、
健康的に過ごせれるように配慮しています。

また、南面の窓は限定的に取ることで、家の中央部をスポットライトし、視線の向きが定まり
人にとって落ち着きやすい空間にしています。
すべて、開口部を取ると、構造的に隅部を固めらずに地震時に変形しやすくなることはもちろんですが、
人の視線って限界があるんです。
あまりにもすべて開放的すぎると、視線が定まらず、外に見える景色をきれいにみることができないんです。
今回は木造の梁と柱を化粧で露出することで、家の外観としてカッチリと水平と垂直を出すことで格好よくしています。
室内の内装はすべて統一!
柱と梁の色ですが、室内の床と同じ色で統一させることが重要です。
できる限りシンプルにした方が、あとあとの内装のデザインを合わせやすいんです。
色が2種類あると、ごちゃついて、あまりキレイに見えにくいんですよね。。。
ただ系統を同じようにして、違和感がない組み合わせであれば問題ないです。
テクスチャは絶対に確認するべきですね。
好きなインテリアの系統に合うのか、インテリア雑誌のイメージ写真に合わせるように色を決定すると賢い選択なのでおすすめです。
収納は多くとること!!!
狭小住宅だと、収納より個室やLDKを大きくしたくなりがちですが、
物を入れる収納スペースを充実しないと、片付けられず散乱してしまい
窮屈な生活になってしまいます。
ロフト小屋や床下収納はマストですね。
ロフト小屋を作る際には、面積に注意しないといけないです。
階数が増えるだけで、構造計算方法が変わりコストや時間がかかりやすくなってしまいます。
まとめ
どこの空間を中心なのか。採光が取りやすい位置はどこなのか。
採光と換気をデザインするだけで、空間が拡がっているように感じながら、
和気あいあいとした空間が生まれます。
実際の面積よりも広く感じること、間違いなしです。
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